昨年末、年末の休暇で温泉旅行していた御一家4人が火山ガスで無くなった。毒ガスは秒殺の恐ろしく危険な代物です。
私も一酸化炭素ガスで九死に一生を得たものとしてその恐ろしさを体験しています。とにかく対応の仕様が無く、まさに一刻を争う処置が必要です。
消防の詰め所で夜警をしていた時、炭で暖をとっていた。窓を開け、換気扇を回し空気を入れ替えていたが、ガスをすったせいで寒気を感じ、窓を閉め換気扇を止めてしまった。寒かったのは換気のせいでなく、ガスを吸ったためだったが、そのことに想いがいたらなかった。
一酸化炭素を吸うとどうなるか。
寒気がする
頭痛がする
気が遠くなる
意識が無くなる
意識が無くなったら自分ではどうしようもできなくなる。
意識がなくなると呼吸が止まる
呼吸が止まると心臓が止まる
とっさの処置としてどうしたかと言うと
窓を開放、できるだけ深呼吸、酸素吸入
一番重傷者は呼吸停止に至った、その際マウスツーマウスで人工呼吸、自発呼吸に戻った段階で酸素吸入。
しかし、酸素を常に携帯しているはずも無く
われわれの場合、たまたま隣が医療機関でそこに酸素があったから助かった。だだ運が良かった、寿命があったと言うことだった。
今回の事故について旅館、行政の責任が云々されているが
日ごろから酸欠やガスに対して危機意識を持つ必要がある。
閉所、穴など異臭、息苦しさを感じたら息を止めて退所するようにしたい。誰でも30秒くらいは息を止められる。酸欠やガス発生の場所はまさに盲点。恐ろしいです。
行政は、広報などを通じて危機管理の特集を組むべきです。
田川や川崎町などの防災計画大丈夫でしょうか。マスコミから指摘されて改めて硫化水素など意識するのでなく、川崎のボタ山が燃えたときもそうでしたが後手後手に回ったらいけません。
行政の防災担当は、色々な事件を想定して危機管理に努めててもらいたいものです。
前川崎町議会議員
神津島村消防団員
さくらい英夫
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