多彩な才能に遭遇

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 昨日、造形作家“和田博康”氏のアトリエを訪ねた。
氏は木や和紙など自然の温かみが有る素材から、その辺に転がっているような空き缶等無機質なものまでありとあらゆるものを使い造形していく。そしてひとつ一つの作品に魂を吹き込んでいく。その作品たちひとつ一つが、まるで今にも語りかけてくるようだ。
 実は和田氏から
「自分の作品たちは、今までどんな依頼が有っても手放す(売る)ことはしなかった。でも今の世の中何か変。私の作品が世の中に訴える機会を何か作ってくれないか」
と言う、いささか難しいオファーを頂いたのである。
 氏とは初対面であったが、意気投合してしまいなんと3時間半もそこに居座ってしまった。
その中で一番驚いたのは、氏の次女の“わだ まゆ”さんの新風舎から出版されたポストカードブックを手渡された時だ。(2次利用されないようあえて画像は低解像度、照明の反射がある状態で掲載しています)
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カードを開いた瞬間、身震いした。
ゾクゾクっと背中に電流が突き抜けたのだ。
なんだこのカードから伝わってくるメッセージは!

描かれているBlackBirdは、飛ぶことが出来ない鳥なのだ。
大空に飛ぶ鳥たちを寂しそうに見上げている。
ひとりで寂しくうなだれている。
全16枚からなるその作品は、全てメッセージ色が強いが淡い色使いと曲線のみを使用した優しいタッチで描かれている。

また後日打ち合わせをすることにしその日は、和田氏のアトリエをあとにした。
次の日(今日)、早々に私は、わだまゆさんに会いに行くことにした。

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若干24歳の彼女は、不思議な空間にいた。

その空間の名前は“リサイクルショップ古着俚呼(こきりこ)”。

古着がメインだが、無国籍な小物やグッズが当たり一面にちりばめられていた。
ここで彼女は、ショップを経営しながら、いろんな作品を手がけているのだと言う。

BlackBirdには、ストーリーが有った。
その全20ページほどあるストーリーブックを見せてもらった。

BlackBirdは自分のことを、神様が創った失敗作だと思っている。
自分だけが飛ぶことが出来ないのだ。
そしていつもみんなからいじめられ、のけ者にされている。
でもある日、BlackBirdは、気づくのだ。
「自分が自分を愛せないのに、何で他人が自分を愛してくれるの」
BlackBirdは、自分が愛せるよう、努力する。
そしていつの日にか仲間でないと思っていたものたちが、みな仲間だったことに気づく。
BlackBirdは、それを気づかせるために神様が創った貴重な一羽だったんだ。

これは、全文を読んでの私なりの解釈です。まゆさん違ってたら連絡してね。

今、あなたの回りに、飛ぶことを諦めて羽を休めているいる人が居たら、そっとこの本を手渡してあげましょう。無理して早く飛ぼうなんて思わなくていいんだよ。いつまでもみんな待ってるよ。
最高のプレゼントになるハズです。

このBlackBirdのポストカードブックは、amzonの通販でも変えますし、直接“古着俚呼”に行っても買えます。場所は、田川バイパスを香春方面に走り、ユニクロの先にある植木屋さんの隣です。
電話番号:0947-32-7722 定休日:火曜日 営業時間:9:00~19:00

amazonでの購入は、

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このブログ記事について

このページは、木村知弘が2005年12月 1日 20:07に書いたブログ記事です。

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