展覧会概要
荒川尚也「宙吹きガラス」展「料亭あをぎり」が建造物としての認知を、なかなか得られずに試行錯誤の中「営業形態」や有効利用を模索している最中、今回の展覧会を企画しました。
会 期 :11月3日(木)~17日(木)
場 所 :福岡県田川市新町21-28/あをぎり
場所が「あをぎり」であるという所がこの展覧会の「見所」と趣旨でもあります。
この「建物」は歴史的建造物として「近代和風建築」という極めて魅力的で希少なものであります。それなのにも拘わらず古くなり補修しなければならない所や、構えは「威風堂々」としているのに「日本庭園」の管理不足、外構のお粗末さ等、目にあまるものがあります。
そんな折、京都から「ガラス」の作品を作ってある荒川氏が訪れてみえました。7~8年前「あをぎりの館内」に小さなギャラリー・スペースを作った時に「ガラス展」を開催しまた。その時からの御縁です。
今回の展覧会は「このお屋敷の日々の暮し」に波紋を投げかけてくださるような。ちょっと、古びた「斜陽の家と街」その積み上げられた「時間と歴史」の集積をもう一度、顧みて「エイジングのない新しいガラス作品」がお屋敷を飾ります。
「あをぎり」で繰り広げられる「ガラスの物語」をどうぞ、ご堪能ください。
そして今展のもうひとつの趣旨は「家」について考える新しい「出会い」でもありました。
近年、京都では「町家」で町おこしブームやテレビでは「住宅のリフォーム」の番組や、又、戦後、造ってきたものに対しての「再考」。建築業界、関係者以外の一般の方々の意識もかなり高まりつつあります。必要なものは残しながら「新しい生活手段」を考えたいと思っているのは「古いお屋敷」を残されて困っている私共だけの問題ではなく、広い意味では「環境」や「人の営み方の問題」と深く関わってきます。
私達の「住まい」とか「家の事」等。また家族に対する世代によって相違ある「曖昧模糊」な部分を多少なりとでも整理し、もう少し美しい生活ができればと思いました。
この展覧会の「投げかけ」に対し、ワクワクするような、インパクトのある素敵なものに仕上げて「あをぎり」を活性化できれば願ってもない事です。
11月3日祭日ですが、作家も在廊しております。是非、この機会に「あをぎり」へお遊びにいらして下さい。
皆様とお会いできますのを楽しみにしています。
そして無色透明な「ガラスの世界」をお楽しみください!
いつもの事ながら、自分でコメントするのも妙ですが・・・。
この「ガラス展」の御案内の正式なダイレクト・メールができましたら改めて連絡させていただきます。会期は2週間で組んでいますが。1ヶ月間という長期の展覧会になるかもしれません。詳しい情報は後日、改めて。
取り急ぎ、確認と御知らせまで。ありがとうございます。母里