「アスター」って聞いて何のことか分かりますか?
キク科の花で別名を「エゾギク」と言います。
ブルーや青紫の花もあり、特に切り花としての利用価値が高い花で、高温多湿に弱いので、タネから育てるのは暖地ではやや難しく、冷涼な冬場に育てます。また、連作を嫌い、一度栽培したところには数年空けないと育たないと非常に栽培の難しい品種です。
(アスターについての紹介ページを見つけました→http://flower365.web.infoseek.co.jp/00/015.html)
難しいからこそ、これを安定供給できるようになれば、競合がなく大きな需要が見込めると挑戦した方がいます。
田川市伊田の花農家、佐野正弘さんです。
田川市の協力を得、ビニールハウスでの養液栽培に成功し、先月から関東や関西の市場へ出荷が始まりました。「茎が硬くしっかりしている」と評価も高く、1本あたりの単価も高いとか。
佐野さんは「三年以内に新しい田川ブランドとして定着させたい」と頑張っています。
佐野さんのアスターに関する新聞記事は
西日本新聞2005/11/23付け→http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20051123/tikuhou.html
西日本新聞2/10付け→http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20060210/tikuhou.html
読売新聞は、記事への直リンクが許可されていませんのでhttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/にアクセスして田川産アスターで探して下さい。
まずは編集長のコメントに感謝。
さて、アスター。農業でのベンチャー。実はそれが田川の生きる道と思っています。農業と観光こそ田川に必要な地場産業なのです。私は鉛筆一本で生活してきましたので、農業の実践に体験がありません。農業に少しでも造詣があれば、田川に有り余る土地を拝借して事業にトライしているところです。昔、役所で地域振興のレポートばかり書いていた関係で、あちこちの事例などはいくらか知っています。
伊豆諸島について言えば、八丈を中心にストレチア、レザーファン、ガーべラ、トルコキキョウ等の花卉や明日葉など島特有の作目の栽培に取り組んでいます。島は耕地面積が狭く、収益率の高いものを追いかけながら作目を徐々に変えていきます。
田川もアスター、ハプリカなど余りなじみの無い珍しいものにもベンチャーしてもらい、そんな先駆者たちに対して素直に拍手を送ってもらいのです。
とかく隣に倉が立つと腹が立つと聞きます。これが一番いけません。
産地になるには1軒ではダメである程度の集積が必要です。
となると先駆者を育て、先駆者が先生になってどんどん手の内を明かして次を育てなければなりません。利益を独り占めしたくともぐっと我慢の子です。そうやって産地としての安定供給を確保していくのです。それが市場の信用になり、世間に産地として認められることになります。田川に1軒だけのアスター農家、パプリカ農家では市場へのインパクトが弱く、いずれもっと熱心な産地が出てくると、やがて産地間競争に負けてしまいす。地方農政はそんな理念を大切にしなければならないと思います。思いつきばったではいずれいきづまります。
田川での1つ1つの成功事例が田川の負のイメージを変えていくのです。
シンガーソングライター
さくらい英夫
今日の新聞で、敬愛する伊藤市長がアスターの売り込みのため東京は大田市場に出向くとの事。行政のそうした応援、保証が、市場の信用を勝ち取る大きな力になります。
そうした陰に隠れた政治の力の積み重ねが、やがて田川の発展につながるのです。市長を名誉職にしてはいけない。市長の政治力、信頼性を外に向けて大いに発揮してもらいたいものです。このことをやれるのが、保守系首長です。革新首長はどうしても体制に戦う姿勢、すなわち闘争体質を持っています。
伊藤さんの前の市長の演説は必ずといってよいほど政府批判が中心でうんざりしました。伊藤さんはまさにこの体質を変えようとして首長に挑戦し続けたわけです。そして、政府の悪口は一切言いません。交付税を減らされ、補助金を削られ、もちろん石炭諸法はとっくに終焉を迎えています。
補助金を持ってくる型の首長は今の国家財政の中では存在感を示すことは出来ません。小泉内閣に情けは無用?です。なぜか民主の永田議員には寛大ですが...。
皆さん、来期も一生懸命動いて、汗をかく伊藤さんの手腕を見守ろうではありませんか。
シンガーソングライター
さくらい英夫